みんなと"心理学のこれから"について考える
第64回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!
サイエンスカフェ 第64回のテーマは
「身体も心!〜心理学のこれからについて考える〜」
行動がもたらす心境の変化を、科学的に教えていただきました!
第64回ポスター
今回もBIZCOLIさんの素敵な空間で開催されました!
いつも有難うございます!
サイエンスカフェの風景。
ゆったりとした空間でした。
今回お越しいただいた講師は
九州大学基幹教育院人文社会科学部門
山田 祐樹 准教授 です!
左から、
九州大学基幹教育院 九州大学基幹教育院 九州大学先端素粒子物理研究センター
小林良彦特任助教、 山田祐樹准教授、 吉岡瑞樹准教授
第一部
第一部は山田先生の愉快なお話からスタートしました。
学生の頃、山田先生は事件の目撃者になることが多く、放火魔やら殺人犯など犯罪を疑われることが多かったそうです(笑)
そういう機会が多かったので学生の頃からなぜ犯罪を行うのだろうという犯人の心理に興味を抱くようになり心理学の道を志すようになったそうです。
心理学とはその名の通り、心の在り方を科学的に解明するための学問です。
客観的な指標を用いて見えない「心」の機能を明らかにする学問なのです。
つまりこれは紀元前約400年に哲学者プラトンが掲げた「魂の三分説」が正しいかどうかということを科学的に説明することを可能にする学問でもあるのです。
山田先生は認知心理学という、臨床心理学と比べると規模は小さいがとても面白い学問を学ばれていました。人をパソコンやロボットのように考え、刺激を与え行動を調べその間にどのような思考をしているかというのを探る実験です。具体的には以下のような関連を持ちます。
山田先生の究極の目標は意識世界の成り立ちを明らかにすること...即ち心と脳と行為の仕組みを完全に理解することだそうです。先ほども述べましたが山田先生は行動と心の関係について調べておられます。例えば、「頷きながら話を聞くと説得されやすい」「評定実験のためのクリップボードを重くしておくと、意見や価値を重く捉える」など。また坂道を登る時、「行動を達成できそう→坂が緩やかに感じられる」「誰かに後ろで見守られている→坂が緩やかに感じられる」などといった、「身体動作と移動は感情値に左右される」ことが実験からわかったそうです。他にも今回様々な面白いお話をしていただけました。
最後に山田先生は、中々一般の人に科学の本質を理解してもらえないことに対する悲しみと、それを克服するための解決策をお話ししていただきました。
大学で心理学を学んでいる人たち以外にも、心理学を嗜んでいただけたら...というお話でした。
第二部
第二部はいつもの先生と気になることについてお話の時間。
今回の講演はいつもよりも短かったため、様々な意見が非常に活発に行われていました。
終了時間になった時、名残惜しい感じが印象的でした。
スタッフとしては嬉しい悲鳴です。皆さまありがとうございました。
第65回 サイエンスカフェは、
「数学的に美しい?」 ~バラ曲線とフィボナッチ~
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所
富安 亮子 准教授
を講師にお迎えして、
数学的に思った通りの形の花を作る方法についてお話ししていただきます。
2019年4月19日(金) 19:00〜21:00
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!